ココヤシの発芽
数年前に石垣島にいったとき、民宿のおじさんがビーチで拾ったココヤシに水やりをすると発芽すると教えてくれた。
ココヤシは熱帯地域に自生しているが、日本には熱帯気候の地域はない。
熱帯気候の定義のひとつは「一番寒い月の平均気温が19℃以上」らしく、八重山諸島や小笠原諸島ですら熱帯ではなく亜熱帯気候になるらしい。
日本の浜辺に落ちているのは黒潮にのって漂着したもので、柳田国男が海上の道を着想するきっかけになったとか。
ともかくあんなダチョウの卵みたいなのが発芽すると聞いていたく感動し、それ以来浜辺を歩くときはひたすらココヤシの実を探していた。
そして、ハワイ島に新婚旅行に行った時ようやく二つばかり入手して持ち帰ったのだった。
一つはハワイ島の露店で、本来はペイントしたヤシの実を売るお土産やさんだったが、ペイント前のネイキッドなヤシの実も置いてあり、交渉の末7ドルという高いんだか安いんだかわからない値段で購入した。
もう一つはハワイ島一周8時間バスツアーのあいだにどこぞの森の中で落ちたてフレッシュなものを発見し、怪しまれながらも懐に入れて持ち帰った。
露店のおばばによると、毎日ソルト&ウォーターをかけると発芽するらしい。
石垣島のおじさんによると、少し埋めるぐらいで半年ぐらい水をかけ続けると発芽するとのことらしい。
というわけで、食卓塩と水道水を7ヶ月ほどこつこつとかけ続けた結果…
発芽した。
わかりづらいので寄せてみる。
わりと唐突に割れ目から白いなにかが出てきた。
少し砂を増やして半埋め気味にしてから割とすぐに発芽した。
春頃は室内、気温が20℃超え始めたぐらいで外の半日陰に放置していた。
めだか観察ついでに時々めだかの水を柄杓ですくって掛けていた。
水掛地蔵を意識するといいのかもしれない。
ハワイ島で泊まったホテルにもココヤシがたくさんあった。
ホテルのものは落ちてくると危険なので、早々に刈り取られてしまうらしい。
ココヤシは凶器となりうるようだ。
ヤシの実を手に入れるならビーチを探すか、露店で探すのがベターだろう。
生態から考えても、一度海を漂って流れ着いた実の方が発芽しやすそうな気はする。
フレッシュ落ちたてのヤシの実は極めて重い。
また馬鹿でかいので、持ち帰るためにスーツケースは半開きで預けざるを得なかった。
さらに、到着したら植物検疫を通す必要があり、結構めんどくさい。
しかしビーチに落ちているのを見つけたらまた拾ってしまうんだろうなあ。
アボカドとインコとひょうたん
以前からいくつも育てては途中で枯れてしまっていたアボカドだが、
スーパーで買うたびにもったいなくて発芽にチャレンジしてしまう。
あのまるっと大きな種にはものすごい何か可能性を感じてしまうのだ。
アボカドなのかアボガドなのかいまだによくわからない。
調べると色々な発芽方法があるみたいだが、我が家はびっくりするぐらいアボカドにぴったりな容器があるので、爪楊枝をさして水耕栽培的に発芽させている。
先に根っこが生えてきて、数週間ぐらいで芽が出てくる様だ。
水は時々替えたりしている。
新芽はこんな感じで、ここからぶわっとマンゴーみたいな葉っぱが出てくる。
しかし寒さには弱い様で、外に出しているのを忘れていると12月ぐらいに一気に調子が悪くなる。
冬場はベランダへの興味がかなり薄らいでいるので、そのまま春に再発見したときにはちーんとなっているのだ。
今年は屋内で大事に育てたい。
鹿のツノ(2500円)に乗るぴーちゃん。
セキセイインコのオスで、推定3歳。
もともとばあちゃんが重すぎる愛情を込めて育てていたが、
ばあちゃんが突然逝ってしまい、おかんが引き取っていた。
しかしおかん(推定64歳)がお祭で年甲斐もなくハイヒールを履いた結果無事骨折し、お世話が大変ということで我が家にやってきた。
嫁もいたく気に入ったようで、そのまま永久トレードとなった。
呼び鳴きがうるさく、隣人に怒られないかが現在の課題。
鹿のツノは鹿肉屋のお兄さんによると業界最安値らしい。ほんまかいな。
今年収穫したひょうたん。
いつもはプランターで大1個、小2個ぐらいは取れるのだが、今年は昨年の土を再利用したせいか、中ぐらいの1つしか取れなかった。
しっかりグリーンカーテンにするために、蕾をちぎり取りまくったのも影響しているかもしれない。
ベランダの緑化が止まらない
猛暑、台風も過ぎ去ってベランダの植物達も一息ついた様子。
朝晩の気温もめっきり秋めいて、そろそろ紅葉に向けて勢いも鈍りそうなので写真を残してみた。
秋田どんぐり1号は、酷暑と風でだいぶ葉っぱが傷んでいる。
ベランダは風が強く、乾燥しがちでどうにも傷みやすい。
台風の時に南側に移動して、調子が良くなったのか今更脇から新しい枝が出てきた。
このまま何とか紅葉までもってほしい。
沖縄本島ガジュマルの1号、3号。嫁が職場の旅行で拾いまくった実から種を採取し、今ではここまで成長した。
3号はもともと1号の枝を剪定し、適当に水にぶっ刺したところ根っこが出た。
ただでは死なないガジュマルの生命力。
1号は昨年冬まで順調な成長を遂げていたが、冬場に温室がわりにとビニール袋をかぶせたところ一気に枯れてしまった。今年は6月ごろに根っこから新芽が出て、振り出しに戻った状態。
温室は日当たりによってはサウナ化したり極端に乾燥するため難しいらしい。
今年はもう絶対かぶせない、ビニール。
沖縄の植物たち。サンゴアブラギリもまあまあ育ってきた。
幹はこんな感じで、一瞬多肉植物っぽい。
もう少し大きくなるかと思ったが、ひょうたんグリーンカーテンの陰に隠れていたせいか成長は今ひとつ。
冬場は室内に入れようと思う。
春待ちの発芽ポッドたち。
サガリバナが露出してしまっていたので土をかけた。
カショウクズはカヤックツアーのガイドさんに頂いたもの。
大阪の冬を乗り切れるだろうか…藁かなんかかけてあげた方が良いのか。
マツコさん。4本まとめて一つの鉢植えで生育中。
多分金剛山あたりで拾った松ぼっくりから採取したもの。1年でだいぶ伸びた。
昨年、嫁はダイオウマツのぼっくりを狙っている時期があり、危うくお寺の私有地に侵入しかけるほどだった。その時ぼっくり欲を満たすため、拾いまくったうちの一つと思われる。
ダイオウマツのぼっくり本当に立派で、採集は今年もチャレンジしたい。
サガリバナたち。
最大のものは120cmほどまでのびただろうか。
幹の太さは5年もののどんぐりより太く、南国植物の成長力の速さ、根性みたいなものを感じさせる。
やはり植え替えすると大きくなりやすい傾向はある。
沖縄出身だが、一つは先日の台風で葉っぱが結構やぶれてしまった。小石かなんかが当たったのだろうか。
こいつらも室内に取り込む…のか?場所やら虫やらは大丈夫だろうか?
嫁は自信満々で、サガリバナに合う寸法の棚を考えていた。
アダン。
ちくちくして痛いだけで、しかも実は食べられない。(ヤシガニは食べる)
しかし謎の発芽率・生存率で、種もよく入手できるため、我が家のベランダの隙間を席巻している。
西表島の人にアダンも育てていると言ったら苦笑いされた。
ツルアダンというやつは割と珍しいらしい。
おかんが2年前に北海道で拾ってきたどんぐり。が発芽したもの。
どんぐりの話をしたらどうも気になったらしく、北大のキャンパスで2つばかりなかなか立派などんぐりを拾ってきた。
葉っぱの雰囲気はどことなく遥か北の大地を思わせ、南国系の植物が多い我が家では中々貴重な一本。
撮り方によってはだいぶジャングル感がある。
東西南北の植物が入り混じったカオスなベランダとなった。
タープを外すと開放感があるが、視線が気になって半裸でうろうろしづらいのが欠点。
エビ養殖鉢に植えているハスの葉っぱが枯れてきた。
エビファーストで考えていたため、水質が変わりそうな追肥などはしなかったが、やはり花も咲かず葉っぱも小さくなってしまった。来年はもう少し構おうと思う。
めだか鉢は相変わらずのグリーンウォーターだが、めだか今の所生存している。
冬場を越せるかどうか、やや不安。
昨日は中秋の名月ということで、山登り中に採取したススキを飾ってみた。
月を見るつもりが、登山疲れと酔いで爆睡してしまった。
ススキは採取時はピシッと締まっていたが、家に帰るとフワフワになっていた。
生命の危機を感じて、種を飛ばそうとするのだろうか…
もう少しで紅葉シーズンなので、どんぐりも見守りたいと思う。
マングローブ発芽
めだか、ミナミヌマエビを飼育しているたらいにマングローブをぶちこんでいた。
拾った時点で既に干からびているものもあり、あまり期待していなかったが、早々に一本発芽した。
奥の一本も先端がほころんで、もう一息で葉っぱが出てきそうだ。
昨年は真夏にベランダで植えたため温度・日光とも十分だったが、
今年は植えるや否や秋に突入したため最初から室内栽培となってしまった。
照明も少し増やさないといけないかもしれない。
楊貴妃メダカも今のところ元気にしている。
グロッソスティグマの新芽が少しエビに食われているのは気のせいだろうか。
きっと葉っぱの傷んだところを処理してくれているだけと信じたい。
エビは悪くない。多分。
マングローブが刺さっている水面ぎりぎり、表面張力でポコっとなっている部分でエビがツマツマしていた。
写真だとわかりづらいが、ほぼ水面上というか、こっち側に進出してきている。
生物が進化の過程で水中から陸上にあがった時というのは、こんな感じなのかもしれない。
ヌマエビは水中にいるからかわいいのであって、肺呼吸を獲得して畳の上を走り回るようではゴキブリと大差ないと思う。
是非陸上進出はあきらめてほしい。
数年前から栽培に挑戦していたサボテン。
金鯱という名前で、丸っこく大きいものでは1mを超えるらしい。
育つまで50年かかるという噂もあり、金鯱サボテンを育てて今際の際に孫に託すというのが夢なのだが、これまでほぼ1年で萎れて枯れてしまっていた。
今年はいつになく大きく育ってきている。LEDライトを浴びせまくった影響だろうか。
ギガントセコイアも順調に育ってきており、こちらは世界最大のものだと樹齢2000年とかになるらしい。
嫁が誕生日プレゼントのおまけとしてくれたが、20粒ほど蒔いてようやく2粒発芽した。発芽後は大阪の暑さにも負けずなんとかやっている。
2000年後まで人類が文明を維持できるかも不明だが、子々孫々に自分が育てた植物が伝われば良いと思う。
その前にまずは子供ができるかですね。
秋田どんぐりの成長
秋田で拾った、たぶんコナラのどんぐり。
まだお付き合いをする前の嫁とどんぐりを拾って蒔いた。
ものすごく適当に野菜用の土に乗せただけで春には芽を出し、その後ぐんぐんと成長し、そしてどんぐり育成にはまった。
どんぐり育成はものすごく地味だ。
別に花が咲くわけでもなく、実がなるのはまだまだ先だろう。
(というか鉢植えで実はなるのだろうか。)
ベランダの掃除も大変で、隣や下のベランダに葉っぱが行かないように注意しないといけない。
しかし蕾が綻び、その後枝がもりもり伸びる瞬間が見たくて今日もどんぐりに水やりをする。
ベランダでどんぐりを数年育成しているブログはあまり見かけない。
せっかくなので写真を掘り出してみた。
秋田から転居した年のどんぐり。まだ小さいポットで、今思えば何とも不安定なところにぶら下げていた。水切れが早すぎで枯れそうになったので床に下ろした。
少し大きめの素焼き鉢に植え替えたが、葉っぱが枯れてしまう。
当時は水足りない説、水やりすぎ説、カビ説、きのこ説、根詰まり説など議論が飛び交い、最終的に近所の育樹園に持って行っておじさんに相談した。
おじさんもまさか持ってきた植木鉢のコンサルトされるとは思っていなかっただろうが、懐からルーペを取り出し、「これは真菌が根っこにいますね」と確定診断してくれた。
真菌対策で消毒用アルコールを蒸留水で数パーセント程度に希釈し、せっせと根っこにスプレーしてみたが、あえなく天に召されてしまった。
素焼きよりもプラ鉢、そして根伐りをすることが重要と感じる。(エビデンスはない)
現在最も成長を遂げている一本。(成長前)
ホームセンターで最も深さがあって大きめの野菜鉢を買ってきたら、思いの外毒々しい色になってしまった。
土の量が多ければ多いほど大きくなる気がするが、育樹園とかで小さい鉢のまま大きくなっている木は何なんだろうか。
根っこを切って肥料をしっかりあげるべきなのだろうか。
色々試したが、根っこを切るだけではあまり変わらず、土・肥料を足すとその分大きくなる気がする。
こちらも蕾の状態。2〜3月に蕾が膨らみ、その後ホワっと開く瞬間がたまらない。
同じ年の夏ごろの様子。
新芽がでて、少し時間が経つと葉の緑が深くなる。その後葉っぱ自体も大きくなる。
枝の先端は3〜4枚の葉っぱがついていて、中央部分から新しい葉っぱが出てくる。
日光が十分だったり、栄養が足りていると葉っぱが出つつそのまま枝が伸びる。
回転しながら伸びているような気がするため、ドリリングと呼んでいる。
手前のポットではクヌギが発芽し始めている。
上の写真から一夏でこれだけ伸びた。初めてベランダの柵を超えた。
ドリリングは二回ぐらいで、ドリリング直後は枝も緑色で柔らかい。
風の強い日などは添え木をしないとかなり不安定になる。
一ヶ月ぐらいで木質化し、その後は強さとしなりも相まって台風でも折れることはない。
どんぐりは紅葉もなかなか綺麗だ。グッと冷えると色がきれいになる気がする。
気のせいかもしれない。
翌年の春、ようやく芽吹いてきた。
3月末〜4月ごろに蕾がホワっとふくらむ。
途端に毎日写真を撮ったり水をあげたりし始める。
逆に冬の間はまったく放置している。(落ち葉をたまに拾うぐらい)
動かないものを眺め続けるのは退屈なのだ。
蕾から完全に葉っぱとなっている。
葉っぱが出ながらその下の枝が伸び、持ち上げられていく。
蕾というカプセルの中に葉っぱと枝が入っていて、カプセルが割れるとモコモコ大きくなるような印象。
葉っぱが緑色になってきた。そろそろ山も新緑かなと浮き足立つ。
新緑の時期はよく山に登る。虫も少ないし山頂は寒いぐらいなのでカップラーメンが美味しい。
ここからさらなるドリリングを期待するが、なかなか伸びない。
マンションの下から見ると緑色のボンボンが揺れ動いていて、極めて不審な物体にみえる。
葉っぱがだいぶ開いてきて、気温も上がるせいか近所の昆虫が涼みにやってくる。
一度カナブンが来た時は面食らった。
害はないので軒先を貸してあげたが、葉っぱを少し食われた気がする。
植物類がたくさんあると虫がそれなりに来るが、それを目当てにハエトリグモやヤモリもいて、蚊やハエの数は地上より少ない。生態系が出来上がりつつあるのか。
アシナガバチだけは厄介で、刺されたり巣を作られても困るのでキンチョールで撃退している。あとゴキブリも困るのでベランダ用ブラックキャップを大量に配備している。
おかげさまでゴキブリはシナシナの死骸を一度見ただけだ。
上から見た図。葉っぱが整然と開き、虫食いもなく一番綺麗な時期。
手前には嫁が拾って来た藤も発芽している。
柔らかい新芽は強すぎる太陽光が苦手(と勝手に思っている)なので、
背の高いものの木陰に新米達を配置し、適度な木漏れ日が当たるようにセットしてみた。当たらなすぎても育たないので難しいところ。
春なのでもみじもこっち側にいる。(真夏はしおれてしまうのでタープの下に配置している。)
緑の不審なボンボンもだいぶ大きくなった。
棚の上にはカシ類のどんぐり。発芽しすぎていくつか里子に出した。
ドリリングの様子。
つぼみから伸びつつ開いている。学術的には名前がついているのだろうか。
ついていないなら是非ドリリングと名付けてほしい。
ベランダ柵越え2本目達成。こちらも秋田からのどんぐり。
ドリリング一回で60cm近く伸びたのではと思う。
もともと4本ぐらい枝分かれしておりそれぞれ伸びていたが、
嫁が無慈悲に剪定した結果、栄養が集中しドリリングに繋がったと思われる。
自分には枝の新芽それぞれがもったいなくて切れなかった。
時には厳しさも必要だと痛感した。
飛行機とどんぐり
伊丹空港行きの飛行機の航路とわりと近いので、自宅から飛行機見物もできる。
しかし伊丹発着は騒音対策で規制が厳しく、大型機は乗り入れできないのだ。
たまにボーイング787が来ると嬉しくなる。
夕日とどんぐり
ものすごくブレている。
今年も紅葉が楽しみだ。
マングローブをめだか鉢にぶちこむ
昨年はカヤックからのキャッチがほとんどで新鮮なものが多く、発芽率は極めてよかった。
今年は砂浜で拾ったものも多く、すでに虫食いのような穴が開いているものもある。
発芽率はあまり期待できないかもしれないが、長年夢だっためだか・エビと共生させたマングローブ環境を作るべく頑張った。頑張りすぎて次の日風邪をひいた。
なんだかごちゃごちゃしているが、一応できあがった。
ホームセンターで購入しためだか用のプラケースに、めだか用の底土1L+水草用の底土3Lを入れた。
土の量に特に深い理由はなく、今回は水草も育てたいということと、土が多い方がなんとなく濾過微生物が多くなり水が綺麗になりそうな気がするということでざぶざぶ入れた。
マングローブの植木鉢は底に軽石、その上に腐葉土をちょこっと入れてマングローブが刺さる部分は川砂を入れている。根っこが伸びたら栄養分に届くと想像している。
我ながら、栄養豊富な西表島の川の環境を再現できたのではと満足した。
水草はチャームのおすすめ水草セット5本とヘアーグラス、グロッソスティグマというやつを植えてみた。グロッソスティグマはかいわれみたいな状態で届き、一本ずつバラしてはピンセットで植えるという苦行で、ここでだいぶ腰をいわしたと思う。
しかし日が経てばかいわれが根付き、もしゃもしゃとした草原になるらしい。
余ったのでマングローブの鉢にも植えてみた。悪影響がないことを祈りたい。
屋外のめだか鉢は、自然の風などで酸素が取り込まれるのでブクブクはしなくていいというセオリーがあるらしい。それに従って、かつベランダにコンセントがないためブクブクは使用したことがなかった。
今回は初の屋内なのでチャームで安いブクブクを購入してみた。が、エアレーションが強すぎる上に調節不可であった。(高いものなら調節できるのかは知らない)
仕方がないのでバケツの中で苔むしていたサンゴの死骸を上に乗せ、流木・マツモでカバーした。全体の循環として良いのかどうかは不明だが、ブクブクが強すぎるとエビが死ぬらしいのでこれで良しとした。
照明を照らしている間は水草が酸素供給してくれると期待している。
虫が繁殖しないよう、楊貴妃めだかを3匹投入した。黒めだかだとどうも見えづらく、オレンジ色の楊貴妃めだかは見応えがあるように感じる。見ていて飽きない。
しかし見すぎるとまた腰が痛くなる。
あとはすでにベランダで繁殖していたミナミヌマエビ、タニシを投入した。
エビ達は唐突に広いところに移されて困惑していたようだが、しばらくするとサンゴ・マツモに付着していたアオミドロをツマツマし始めた。
水草、生体は全く西表感がなくなったが、見た目はきれいになったのでこれでよしとする。
来年はカヤックからのマングローブキャッチを頑張ろうと思った。
昨年拾って外で育ていていたマングローブも取り込んだ。
こちらはシンプルに腰水につけるという男らしいレイアウト。
妙に傾いているが、先日の台風21号の強烈な南風で傾いてしまった。
電柱やら大木が折れていたぐらいなので、この程度で済んで良しとした。
根が痛むと一気に枯れるので、かなり心配だが。
腰水には余ったセイロンベンケイを水耕栽培している。
もともとは石垣島の農園でグラバフラッペを食べた際に、たまたまレジ横で売っていて購入したもの。驚異の生命力で一時期我が家のベランダを席巻していた。
こう見ると胎生種子からは15cmほど伸びている。
支柱根を出すのが夢だが、栄養たっぷりの自然界でも10年近くかかるらしい。
もはや沖縄に引っ越した方が早い気がする。
西表島旅行
ニート大学院生は暇なのでブログを書く。
大阪からは関西空港発で南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港へ飛び、そこから離島ターミナルへ移動し高速船に乗る。
1965年にイリオモテヤマネコが発見されたことで有名だが、ヤマネコをなんとなく目撃するのはほぼ不可能らしい。
現地の人によると、赤外線スコープを装着する夜中のツアーだと40〜50%ほどの確率で見られるとか。
ものの本では浦内川の観光船からも目撃例はあるそうなので、諦めずに観察したい。
ちなみにイリオモテイエネコはしばしば目撃する。
離島ターミナルの様子。
空港からはタクシーで2〜30分、だいたい1800円ぐらいだった。
バスという手段もあるが、時間がかかるので移動中の疲労を考えていつもタクシーを使ってしまう。
離島ターミナル内にはやまねこツアーや安栄観光、八重山観光フェリーの受付があり、2、3のお土産物屋さんもあり軽食ぐらいなら摂れる。
ジュース売り場の冷蔵庫に残り一つだったカットマンゴーを発見。マンゴーは7月から8月中旬ぐらいだそうで、そろそろ終わりの時期だった。
昨年に引き続きシーカヤックのまんさくツアーサービスでお世話になった。
高校の部活ばりのストイックなシーカヤック、浜辺で本格的な料理、食後のコーヒーを味わえる。そこらのちゃぷちゃぷマングローブカヤックツアーとは一線を画し、どんな大雨・逆風でもベーリング海のカニ漁師のようなカッパをかぶってツアーを敢行する。
写真はまんさくさんの庭にあったゴバンノアシの種。
調べるとサガリバナ科とのことで花も似ているよう。
絶滅危惧種で、天然記念物に最近指定されたため現在は採取できないようです。
シーカヤックのはずが台風並みの温帯低気圧の影響で、後良川へのマングローブカヤックへ。ヤエヤマヒルギのマングローブ林が続く。
ヤエヤマヒルギの種はまばらで、時期が少し遅かったかもしれない。
カヤック中は時々流れてくるため、漕ぎながらキャッチする反射神経が重要。
浜辺で拾うものより流れてくるもののほうが比較的鮮度が良く、発芽しやすい気がする。
上は恐らく本年に落ちたもの、下は数年経過したもの。
自宅のヤエヤマヒルギ は1年経過しているが、上の写真よりもはるかに生長は遅い。
マングローブ林に堆積している土の養分、気候が重要なんだろうが、大阪で再現は難しそう。今年拾ったものはガイドさんの意見を取り入れて、砂の中に腐葉土を仕込んで植えてみることにする。
マングローブ林を捜索する嫁。
落ちているマングローブの種をボランティアと称して刺しまくっていた。
クバ笠は沖縄本島で購入したものだが、あごひもが柔らかく、それでいてしっかり固定できるため強風の日でも使いやすい。雨が降っても体幹が濡れないため、山歩きには向いていると思う。種を拾いすぎた時は入れ物として使うが、そのあとかぶると頭が砂っぽくなる。
先端が尖っているのは農作業用で、お土産やで売っているものは強度が今ひとつらしい。ウミンチュ用は先端が丸まっており、一つだけ石垣空港のお土産コーナーでみつけたが、あごひもが痛そうだったのでやめた。
本当はウミンチュ用のクバ笠でシーカヤックを漕ぎ、通ぶりたいと思っている。
汽水域でぽつんと刺さっているマングローブの種。
浮かんでいる間に潮が引き、その場に刺さるのだろうか。
もしくはどこぞのボランティアが刺しているのだろうか。
種の形状と、柔らかい土がなければ成り立たない生態。
戦利品。
持ち帰って育てようと思うが、いくつかすでに穴が空いている。
昨年のマングローブはほぼ発芽したが、今年はなかなか難しいかもしれない。
1970年代の沖縄返還前の西表島についてわかりやすく書かれている。
同氏の著作である「西表島探検」とともに帰阪後アマゾンですぐさまぽちった。
古見のサキシマスオウの木群落
国の天然記念物に指定されているらしい。
マングローブ林の辺縁など陸地化されたところにサガリバナ、サキシマスオウの木などを見かけることが多い気がする。
板根が発達し、昔はまな板に使われたとか。
実物を見るとまな板に使いたくなる気持ちがとてもよくわかる。
今回は時期もよかったのか、浜辺でサキシマスオウの木の種を数十個拾うことができた。
サキシマスオウの実の中身。
硬いコルク質の外皮の中に、くるみのような、ニンニクのような白い種が入っている。
嫁が虫を持ち帰りたくない、しかし栽培したいとのことで、宿の縁側でゴリゴリ外皮を割って中身を取り出す作業が課せられた。
カヤック漕ぎより辛かったかもしれない。
マルチツールについてるナイフで種の先端1/3ぐらいのところで輪切りにし、最後は切り切らずに繊維をむしるように剥くと成功率が高かった。
宿には電波がなく(ソフトバンクのみ)、帰ってから調べると縦斬りの方が楽らしい。
何なら外皮に少しだけ穴を開けてそのまま植えてもよかったらしい。
情報から遮断されるのが離島の醍醐味だと自分に言い聞かせた。
オヒルギのたこさんウィンナー。
花のみで胎性種子はみかけなかった。時期的にまだ早いのかもしれない。
マングローブの種は10数個拾ったが、オヒルギの種は一個だけだった。
ネムノキ?にシロアリの巣があった。
ジャングルの中ではもっと巨大化したものもある。
リュックの中に入れていたら持ち物すべてがグアバ臭になった。冷蔵だとそれほど匂いは出ないようだ。皮を剥き、種を採取。
イチジクに近く、実そのものは甘さ控えめだった。
黒糖、梨(たまたまあった)とともに余った赤ワインでサングリアにしてみた。
種はぬめりをしっかり取り、(嫁曰く発芽抑制因子が含まれているとか。)水を吸わせてから蒔く。
冬場は屋内に入れるべきか… 悩む。
さようなら石垣島、また来年…
と思いきや、宿のおじさん曰く12月ごろにはオキナワウラジロガシのどんぐりがぼろぼろ落ちているらしい。
12月といえば3連休がある。天皇誕生日ありがとう。
という訳で、オキナワウラジロガシの(発芽しうる)どんぐり採集のため、12月にもまた来ることにした。
こちらがオキナワウラジロガシのどんぐり。
オキナワウラジロガシは日本最大のどんぐりで、どんぐり好きにはたまらない一品。
始めてその存在を知った時には鳥肌がたったものだった。
一昨年、どんぐりを収集すべくわざわざ秋に石垣島に訪れ、かなり拾えたものの、
未熟なものと、一年前に落ちたが発芽しなかったものしか拾えなかった。
日本最大のどんぐりをフレッシュな状態で拾い、ベランダで育てる。
これが当面の人生の目標といってもいい。
リュウキュウイノシシとの争奪戦になりそうだ。