どんぐり拾い初め
台風がいい感じに日本海側に逸れてくれたが、通過後はなんだか夏の暑さに逆戻りしてしまった。
しかしまあ10月にも入ったことだし、風はそれなりに吹いていたようなので、これはどんぐり日和ではと長居公園に出かけてみた。
我が家からは高速に乗っていく距離なのだが、自然史博物館や植物園もあり、珍しいどんぐりが落ちているという噂もあって時々散歩しにいく。
植物園、博物館合わせて二人で600円という極めて良心的な値段設定だ。
良い天気だったためか教育セミナーがあるためか、ご高齢の方が多く、建物はばあちゃんちの匂いがした。
空が高く、ようやく秋が来たという風情だが、気温は30℃を超える夏日だった。
半袖短パンでどんぐり拾いにいくとは思わなかった。
素朴な植物園に、なんだかおしゃれ空間ができていた。
調べると結婚式場でもあるらしい。
てんしばといい、公園がおしゃれ空間化するのが流行っているのか。
西海岸風のレストラン?というかちょこっとテイクアウトしてその辺のおしゃれな椅子やハンモックで食べるという自然を生かしたスタイルだった。
エビフライ・ステーキのサンドイッチというカロリーの塊みたいなものを頼んだが、その後で自分はきつねうどんが食べたかったことに気づいた。(サンドイッチ自体はおいしかった。)
台風21号でちょこちょこ木が倒れていたのが残念だった。
スダジイが落ちていた。風が吹いた翌日は無傷でフレッシュなものがボロボロ落ちているのでポケットがぱんぱんになる。
スダジイのかくと(帽子の部分)。
こう見るとどんぐりではなく何かの蕾みたいに見える。
スダジイは渋みが少なく、炒ったり茹でたりしてそのまま食べられるらしい。
しかし食べようという気にはならない。
保存しておいて、大地震でも来たら食べるかもしれない。
解説がついていることも植物園の良さだ。
なぜならどんぐりの判別にあまり自信がないからである。
多分くぬぎのどんぐり。アベマキなんじゃないかと言われたら何も言い返せない。
かくとの深さや内側のフカフカさで見分けるらしいが、拾うのに夢中でかくとは放置していた。
まあ発芽するのを楽しむものだから…
人によっては標本にしたり、どの公園にどの木が分布しているかなどをチェックして楽しむようだが、我が家は全て発芽させていた。
ベランダがギチギチになってきたので、そろそろ標本にしてもいいかもと思っている。
博物館のどんぐりコーナー。
こういうコーナーを見るたびに思うのは、どんぐりだけじゃ見分けがつかん、ということだ。
細かくかくとや先端の形を見ればいいのかもしれないが、大きさや形は個体差や地域差が大きく、図鑑を見比べてなんだかよくわからない。
もう少し見分けができれば世界が広がりそうなので、どこかでどんぐりセミナーでもやっていたら受講してみたいと思う。